週刊現代(第四十七巻 第二十二号)平成十七年六月十一日発行(毎週一回土曜日発行)
52項53項見開きより
スクープ直撃60分
東大卒教祖が本誌に公開
「美人信者との性の儀式」一部始終
「全裸SEX教団」と告発されて社会問題に
東京大学を卒業したその男は、自宅の応接間で60分間の間、記者の眼を睨み付けたまま、
とうとうと「教義」と「性の儀式」の意味を語り続けた。
奇妙な「全裸SEX教団」と告発された謎の団体の真実が、教祖本人の口から明かされるー。
局部にキセルを突っこみ・・・
新大阪駅近くのホテルの宴会場は、200人ほどの男女で一杯だった。
ステージには、膝上15pほどのミニのチャイナドレス姿の11人の美女たち。
鍵が閉められ、退場禁止を言い渡された後、”儀式”は始まった。
'01年5月のゴールデンウィーク、「メガ・ブロウ・ゼロ」と題された
このイベントに参加したA子さんが証言する。
「司会者の『裸形天(らぎょうてん)を救いたまえ』という言葉で、女性幹部たちは剣舞を始めました。
驚いたことに、下半身は何も着けてないのです。
その後、ステージに蓋を開けられた日本酒の酒樽が置かれて、女性の1人が
『樽に跨ってオシッコをしろ』
と命じられました。
オシッコの入った酒樽はかき混ぜられて、升に注いで参加者に配られました。
男性たちはみな奪い合うようにして飲んでいました」
静岡県沼津市を本拠地とする”教団”が、怪しげな性イベントを行っているー。
そんな情報が本誌に寄せられたのは4月末のこと。
その後、一部週刊誌が「全裸SEX教団」がハレンチイベントを繰り返し、
霊感商法ばりに信者から巨額の金を巻き上げていると報道した。
同時に「被害者の会」結成の動きがあるとも報じられたのだ。
教団のイベントに参加したA子さんが続ける。
「エロ行為は次第にエスカレートしました。
数人の女性が順々にステージの中央で股間を開いて局部を晒すと、教祖さんが股間にしゃがみこみ。
局部にキセルの吸い口を突っこむんです。
さらに、引き抜いたキセルで煙草をスパスパ吸いながら、
その女性のエネルギーにはどういう波動があるか、解説をするんですよ。
『破邪顕正(はじゃけんしょう)の波動があり、あばずれの波動が・・・』とか」
女性の局部に突っこまれたキセルはオークションにかけられた。
熱狂的なセリの掛け声のなか、20万円で中年男性に落札されたという。
この破天荒な性イベントを開催しているのは、静岡県沼津市に本拠をおく『ザイン』という組織である。
実質的な代表者が、前出の「教祖」こと”軍帥”を名乗る伯魔壬旭(はくまじんきょく)(本名・小島露観)氏(65歳)。
[HP管理人より]
週刊現代(平成17年6月11日発行号)では「小島露観」を本名としているが、「小島露観」すらも”自称”です。
『ザイン』は物品販売やセミナーなどを目的に’89年に設立された、資本金2億8310万円の株式会社で、
小島氏は妻・緑姫(りょくひ)氏とともに代表取締役を務める。
「小島は『帝國0』という思想集団を結成しており、『ザイン』とは表裏一体の存在で、実質的に宗教団体といっていい」
(元『ザイン』幹部)
月1回のペースで今も行われているイベントに参加したことのある、元会員・B子さ
(52項了)んは、
費用の高額さと内容に呆れかえったという。
「'92年の12月末に秩父であったイベントに、7万円ほど支払って参加しました。
小島は舞台の上で、四つんばいにさせた全裸の女性幹部の陰部に指を何度も出し入れしたのです。
女性は身もだえしていました。
今から考えれば、小島の道楽に付き合わされていただけです」
「全裸SEX教団」と決めつけられた集団を率いる小島氏とは、いかなる人物なのか。
氏は、静岡県沼津市の自宅で小誌の独占取材に応じた。
スキンヘッドで、身長160pあまりの小柄ながら射るように鋭い眼光で、エネルギッシュな雰囲気が漂う。
小島氏は開口一番こう強調した。
「我々は教団ではありません。ただの組織で、非合法なことは何もしていません。
被害に遭ったという人で直接言ってきた人は一人もいませんね。
陰であれこれ動いているだけ。それが事実なんですよ」
小島氏は都立西高校を経て、'63年に東大工学部土木科を卒業後、川崎製鉄に入社する。
1年で退社して数学塾を開きながら、哲学や易学を研究して「宇宙哲学・神文学」に目覚めたのだという。
'90年代初めには「地球規模の王政復古」を唱えて「古代帝國軍」を名乗り、信者の武術訓練などを行って世間を騒がせた。
それがなぜ”SEX秘儀”になったのか。
小島氏は、
「民主主義打倒、政治革命という路線は何ら変わらない」
と胸を張って記者の質問に答えた。
「性器をいじるのも世界戦略」
ー女性器をいじる”性イベント”を何のために行うのか。
「私は、二つの対極物の間に壁を作る考え方を破壊している。
社会は、聖なるものとSEX的なものの間に壁があるという考え方をしているが、それは違う。
私の言葉でいえば、聖=SEXなのです」
ー女性幹部の”マンタク”を取ってオークションにかけたという話も元信者から聞いた。
「それは昔の話ですが、女性は、女性器は不潔なもの、悪いものと教え込まれている。
それはものすごいコンプレックスで、それが潜在意識にあるかぎり、精神や心は絶対に改善されない。
そのしこりを取るためにやるんです。
後ろめたさは一切ない。太陽の光を燦々(さんさん)と浴びるものだ」
ー儀式でノーパンになるのもそのためか。
「そうしないと心の歪みは取れないのです」
ー儀式には性交も入るのか。
「いや、そこまで入ってこない。
私の役目は、好きな相手との性交を阻害するしこりを取り除くこと。
フリーSEXは説いていません」
ーあなたは女性の性器に指などを入れる儀式をやっているというが?
「それはやっていますよ。
聖なるものの『聖』とSEXの『性』は同じものだというこ
(53項了)
とを体感させるためにやるのです。
それで初めて、SEXに対する間違った考え方から開放される。
わいせつなものじゃない!
女性の性器がどうのというのも、究極的には世界戦略の一環で、
本質的に世界の思想を変えなければいけない」
「儀式」の内容を訝(いぶか)る小誌記者に対して、
小島氏は一連の性イベントに「出演」している女性幹部・Sさんを紹介した。
20代と思われる若さで、ぽっちゃり系の色白美人。
「アライド・アマゾネス」と呼ばれる二人の”広告塔”のうちの一人で、
『ザイン』のパンフレットにもたびたび登場する幹部(52ページ写真参照)だ。
「軍帥の世界帝国のお手伝いをさせて頂いています」
と真顔で話すSさんは、小島氏に秘儀で性器に指を入れられたことを認めた。
「男女の混合を感じるというか・・・。
あの時の軍帥は、もう、偉大な芸術家にしか見えないですね。
一度参加してみれば分かります。
やっている人も見ている人も、エッチな気分になんかなりません」
女性美人信者は「精神的な喜び」と
だが、「指でいじられて感じたことは?」という失礼な質問には恥じらいの笑みを浮かべつつ、
「まぁ、そりゃあ・・・肉体的な気持ちよさはありますよね。
でも、そういうものを超越しているんです。精神的な喜び、気持ちよさの方が大きい」
性的行為をともなうイベントのほかに、複数の被害者が問題視しているのが『ザイン』が行っている経済活動だ。
小島氏がエネルギーを注入したという教団グッズの購入を執拗に勧められるのだという。
30代の女性Cさんは、脱会までの10年間で2000万円もの大金をつぎ込んだという。
「当時は軍帥のエネルギーを受けたい一心で、指輪や石など、
高いものでは130万円の18金の食器を買いました。
会員の中には、消費者金融に借金した人も少なくありません。
しかし、幹部は
『お金がないのは、稼ごうという努力をしていないからだ』と執拗に責めるのです」
こうした批判に対し、小島氏はよどみなく言い放った。
「皆さん、自分の意思でやっている(買っている)んですよ。
自分を苦しめていたコンプレックスが消えるとか、自分の存在を変えることができるというなら、
それなりの対価を払うのは当然でしょう」
今回のインタビューの終わりに、小島氏は小誌記者を睨み付けてこう凄んだ。
「私をただのエロ教祖みたいに考えたら大間違いですよ!
私は本当に権力を取ります。
虚偽の報道をした場合、あなたに復讐する!」
集団に犯罪性はあるのか。
「個々の金銭被害は調査も必要で、現時点では必ずしも違法とは言い切れない。
しかし『儀式』の内容は、公然猥褻罪や風俗営業法違反に問われる可能性もあります」
(カルト問題に詳しい弁護士・紀藤正樹氏)
元会員からの「告発」は今も相次いでいる。
(54項了)
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